トクセン工業株式会社さま

太陽光発電サービス D-SolarとCO2見える化クラウドサービス アスエネの導入により、サステナビリティへの取り組みを加速

トクセン工業株式会社さま

トクセン工業株式会社さまは、「豊かな社会を実現する」との想いを掲げる特殊金属線のスペシャリスト企業です。自動車のタイヤやエンジン部品、医療用デバイス、半導体など幅広い分野で使用される高付加価値のワイヤを製造し、社会に貢献しています。長年培ってきた比類なき技術力が生み出す高機能・高品質の製品は、世界中から注目を集めています。
近年はサステナビリティへの取り組みにも力を注がれており、2024年2月に太陽光発電サービス「D-Solar」とCO2排出量の見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」を導入いただきました。今回は、導入の背景や検討の経緯、今後の取り組みなどについて、技術開発部 サステナビリティ担当部長の藤原 新吾さまにお話を伺いました。

導入によるメリット

  • 自社の目標達成に向け、さらなる省エネ・CO2削減を実現
  • サプライチェーン全体のCO2排出量の算定を推進

導入の背景

「サステナビリティと質への転換」を掲げ、CO2排出量削減のための活動を強化

導入をご検討いただいた背景について教えてください。

世界的にCO2排出量削減に向けた取り組みが活発化しています。特に当社の主要な取引先の一つである自動車産業では、カーボンニュートラルの実現を目指して多大な力を注がれています。そのため、私たちも遅れることなく脱炭素社会に向けた取り組みを推進していかなければならないと考えています。
また、当社は2024年に51年目を迎え、次の50年に向けた目標として「サステナビリティと質への転換」を掲げました。2050年のカーボンニュートラル達成、2030年のSBT相当の目標値の達成を目指し、CO2排出量削減のための活動を今まで以上に強化しています。そのような状況の中でさまざまな施策を検討し、2022年にはDaigasエナジーさんにサポートしてもらいLPG(プロパンガス)から都市ガスへの燃料転換が完了しました。そして、次の新たな施策として太陽光発電の導入を進めることにしたのです。

導入前の検討内容

カーボンニュートラル実現に向けた施策導入の最適な時期・方法を
検討

導入前の検討内容について教えてください。

カーボンニュートラル達成を目指して、さまざまな施策を検討しています。多数の選択肢から「何を」行うかは重要ですが、「いつ」「どのように」実施するかも非常に大切な要素です。導入の時期・方法によって、目標達成への効果やコストメリットが大きく変動するからです。しかし、世界・国内の動向や経済情勢の影響により、我々だけではその見極めがとても難しくなっています。
そこで、エネルギーのプロであるDaigasエナジーさんにも専門的な知見や情報をいただきながら検討を行い、今回のタイミングで太陽光発電を導入することを決めました。

技術開発部 サステナビリティ担当部長 藤原 新吾さま
技術開発部 サステナビリティ担当部長 藤原 新吾さま

太陽光発電の導入に際しては、設置する太陽光パネルが将来にわたって事業活動に支障をきたさないかを最も懸念しました。そのため、事前調査を細かく実施いただいた上で設置場所や容量などを設計しました。
また、今回はDaigasエナジーさんのパートナーであるアスエネ株式会社のCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「アスエネ」も一緒に導入しました。SBTの認定を受けるにはスコープ1、2、3のサプライチェーン全体でのCO2排出量の見える化と削減進捗を管理する必要があるため、アスエネさんに協力いただき、排出量の算定を進めています。

導入後の成果

さらなる省エネ・CO2削減に向けて新たな一歩を踏み出せた

導入後の成果について教えてください。

当社はこれまでも、生産効率やエネルギー効率を高めるための設備投資をはじめとして、大小さまざまな取り組みを実施してきました。自分たちでできる省エネ施策は最大限行ってきたと自負しています。その中でさらなる省エネ・CO2削減を進められたことが、今回のD-Solar導入の成果だと考えています。
また、本社オフィスにモニターを設置して、D-Solarによる発電状況を見られるようにしました。社員一人ひとりの環境意識も、より高まっていくと思います。
サステナビリティへの取り組みについては、グループ企業の中でも当社が先陣を切って実施していますが、今後はグループ全体での活動になっていくことは間違いありません。今回のD-Solarの導入を含めて、当社の取り組みをモデルケースとしてグループ全体へ広げていけたらと考えています。

太陽光の発電状況を表示しているモニター
太陽光の発電状況を表示しているモニター

導入の決め手

脱炭素に向けた長期的なパートナーとしての信頼感が決め手

技術開発部 サステナビリティ担当部長 藤原 新吾さま

Daigasエナジーにご依頼いただいた理由を教えてください。

今回の太陽光発電ではPPAモデルを採用しましたが、20年の長期契約になるため信頼できる会社と進めたいと考えていました。その点、Daigasエナジーさんは前述した都市ガスへの燃料転換の際にサポートしてもらった実績もあり、信頼感がありました。
また、今回の太陽光発電の導入はカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一つにすぎず、今後もさまざまな省エネ・CO2削減施策を実行していく計画です。Daigasエナジーさんならば、長期的なパートナーとして今後もよい提案をしてもらえると感じた点も決め手でした。

今後の展望とDaigasエナジーへの期待

プロ目線での技術的アドバイスや、今後の脱炭素への取り組み全般のサポートを期待

今後の展望やDaigasエナジーに期待することについて教えてください。

現在は、更新時期が近づいている蒸気ボイラについて、省エネと生産性向上の両方の観点から最適化検討を進めています。現場で測定を行った上でデータ分析に基づいて提案をしてもらえるので非常に検討がしやすいと感じています。今後もエネルギーのプロとして専門的なアドバイスを頂けると有難いです。
自社の目標達成に向けて、さらなる省エネや太陽光発電の増設、再エネの導入なども視野に入れて取り組みを進めていきたいと考えていますので、Daigasエナジーさんにはあらゆる面でサポート頂けることを期待しています。

技術開発部 サステナビリティ担当部長 藤原 新吾さま、取締役 イノベーション本部長 加門 良一さま、Daigasエナジー営業担当者 三ヶ田 洋祐
左から、技術開発部 サステナビリティ担当部長 藤原 新吾さま、
取締役 イノベーション本部長 加門 良一さま、
Daigasエナジー営業担当者 三ヶ田 洋祐

担当者からひと言

兵庫産業エネルギー営業部 三ヶ田 洋祐

2030年、2050年のトクセン工業さまが目指す姿に寄り添い続けることを大切にしたいと考えています。今後の取り組みについても選択肢はたくさんありますが、お客さまにとって「どの」施策を「いつ」「どのように」行うのが最適なのかをこれからも一緒に検討させていただければ有難いです。そのためにもDaigasエナジー各部門のスペシャリストが互いに密に連携し、お客さまのことをさらに深く理解してベストなご提案ができるよう努めてまいります。

兵庫産業エネルギー営業部 三ヶ田 洋祐

お客さまのご紹介

トクセン工業株式会社さま

トクセン工業株式会社さま

トクセン工業株式会社は、タイヤ用スチールコードやビードワイヤ、ソーワイヤ、医療用線など特殊金属線の製造・販売を行う素材メーカー。独自の伸線加工をはじめとした各種加工技術を集結して生み出される高強度・超精密・高精度な製品は、国内外問わず、幅広い業界から確かな信頼を獲得している。2024年には「51年目の創業」として、「サステナビリティと質への転換」を会社方針に掲げた。そして、今まで以上に社会課題を解決できるような付加価値の高い商品・事業を目指している。本社工場の敷地面積は約40万m²で、阪神甲子園球場およそ10個分に相当する。

所在地
兵庫県小野市住吉町南山1081番地
お客さまホームページ
http://www.tokusen.co.jp/

※掲載の情報は取材当時(2024年2月)のものです。

この事例で導入いただいた製品・サービス

  • 太陽光発電サービス D-Solar
  • アスエネ

下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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