公益財団法人 甲南会 甲南医療センターさま

新築・改修でのエネルギー設備一式をエネルギーサービスで導入
設備管理のアウトソーシングにより省力化を実現

公益財団法人 甲南会 甲南医療センターさま

甲南医療センターさまは、461床規模で29診療科、7つのセンターを有し、総合的な医療ニーズに応える地域の中核病院です。2013年より新甲南病院建設事業として新病院の新築工事が行われ、その際に空調設備や停電対応ジェネライト、ボイラ等を導入されました。さらに、既存の管理棟についても改修工事を実施され、空調設備等を導入されました。導入に際しては、初期投資を抑制しつつ、設備導入による省エネ・省コストメリットを享受いただける「エネルギーサービス」をご契約いただいています。
エネルギーサービスにより、日々の設備管理業務の省力化やコストの平準化を実現されました。また、停電対応ジェネライトにより停電時も重要負荷に給電し、BCPを強化されています。
今回は、導入後に感じられた成果や導入の決め手などについて、事務局総務部長 山川 博史さまと施設課 副課長 上林 仁さまにお話を伺いました。

エネルギーサービスや停電対応ジェネライトの導入によるメリット

  • 導入設備のアフターフォローや窓口の一元化により、設備管理業務の省力化が実現
  • 停電対応ジェネライトによりBCP機能を強化

導入前の課題

設備の維持管理の業務負担とBCP強化が課題

甲南医療センターさまは地下1階・地上7階建ての本館、地下2階・地上3階建ての南館、地下1階・地上3階建ての東館と、5階建ての管理棟からなります。今回、本館と南館を新設されました。
旧甲南病院よりも建屋が増え病床数も増加するため、維持管理が必要な設備の数や規模も増大することは確実でした。設備管理業務のご担当者は実質1名であり、業務負担が増加することを懸念されていました。また、地域医療を担う中核病院として、災害時も病院機能を維持することは重要であり、BCPの強化を望まれていました。

Daigasエナジーからのご提案内容

運転管理やメンテナンスを含めたエネルギーサービスと、停電対応ジェネライトによるBCP強化をご提案

設備の維持管理の業務負担の課題に対しては、導入後の運用管理やメンテナンスまで一括でお任せいただけるエネルギーサービスをご提案しました。エネルギーサービスでは導入設備に対し、当社が24時間365日での遠隔監視および受付対応を行い、設備管理を常時サポートします。また、今回、空調設備はナチュラルチラーやガスヒーポンといったガス空調のほか、電気ヒーポン等の電気空調も採用されていますが、電気空調や付随設備もまとめてエネルギーサービスでご契約いただきました。
さらに、BCP対策として停電対応ジェネライト35kW×3台の導入もご提案しました。停電対応ジェネライトで発電した電気は停電時にはサーバ室系統に給電し、災害などの緊急時にもネットワーク設備の給電が許す限り電子カルテや院内のパソコンが使用できるようになっています。停電対応ジェネライトの排熱に関しては、ボイラ給水の予熱に活用し省エネにつなげています。
新病院の新設と並行して、旧甲南病院時代からある5階建ての管理棟についても大規模な改修工事が行われることになりました。その際の空調設備等の導入に際しても、メンテナンスを含むエネルギーサービスをご提案し、採用いただきました。

ナチュラルチラー
ナチュラルチラー
ガスヒーポン
ガスヒーポン
電気ヒーポン
電気ヒーポン
停電対応ジェネライト
停電対応ジェネライト

導入後の成果

設備管理のアウトソーシングと窓口の一元化により、業務負担が大幅軽減

導入による成果を教えてください。

以前は点検・修理の手配や空調室内機のフィルター清掃をはじめとした、設備の維持管理業務に大変な労力がかかっていました。現在は病院規模が拡大したにも関わらず、エネルギーサービスで点検やメンテナンスを一括して対応いただいているため、業務の負担が軽減しています。設備の不具合なども逐一報告いただけるので、対策もすぐに講じられ、設備を長くかつ安全に使用できると考えています。

また、運転状況やメンテナンス状況、エネルギー使用状況などについてまとめたレポートも毎月いただいており、エネルギーの使用量が多い部分に対する改善の検討にも役立っています。 また、設備管理の窓口が一元化され、事務作業も効率化しました。何かトラブルや困ったことがあればDaigasエナジーさんに連絡すればすぐに対応していただけるので安心感もあります。 幸いなことに竣工してから災害などは発生していませんが、電気設備点検による停電の際には、停電対応ジェネライトでサーバ室系統に給電することができました。

施設課 副課長 上林 仁さま
施設課 副課長 上林 仁さま

導入の決め手

プロ目線の細やかな保守点検と迅速な対応力を評価

事務局総務部長 山川 博史さま
事務局総務部長 山川 博史さま

導入の決め手を教えてください。

病院規模の拡大により、設備の維持管理業務をすべて自分たちで行うのは現実的ではありませんでした。その中で、日々の運転管理やメンテナンスも含み、導入コストの低減にもつながるエネルギーサービスは、メリットが大きいと感じました。
実際に、メンテナンスは細かな部分まできっちりと行っていただけています。機械室の轟音の中でも「ファンの音が通常よりも大きくなっている」といった小さな異変にもいち早く気づいてもらえたこともありました。プロ目線の点検により、早めの対策にもつなげられています。

今後の展望

さらなる省エネのため、設備運転の最適化提案に期待

今後の展望やDaigasエナジーに期待することについて教えてください。

設備を今以上に効率よく動かすための提案をお願いしたいと考えています。お互いに会話のキャッチボールをしながら、さらなる省エネ・省コストを実現していきたいですね。
また、運転状況やエネルギー使用状況などのレポートも活用し、特にエネルギー使用量が多いところについては改善を検討していきたいと考えています。

今後の展望をお伺いするDaigasエナジー担当者

担当者からひと言

法人第2営業部 リーダー 九野 智幸

甲南医療センターさまでは、設備導入後のアフターフォローを含むエネルギーサービスや停電対応ジェネライト等をご採用いただき、お客さまの設備管理業務の負担軽減やBCP強化に寄与できたことを嬉しく感じています。
今後も日々の運転管理やメンテナンスを確実に行いつつ、さらなる省エネ・省コストのため、設備運用の改善を検討していきたいと考えています。お客さまと密にコミュニケーションを取らせていただきながら、お客さまにとってメリットのあるご提案ができるよう、知恵を絞っていきたいと思います。

法人第2営業部 リーダー 九野 智幸

お客さまのご紹介

公益財団法人 甲南会 甲南医療センターさま

公益財団法人 甲南会 甲南医療センターさま

1934年に開設され、ほぼ1世紀にわたり地域の拠点病院として良質な医療を提供してきた甲南病院。2013年より新甲南病院建設事業「konan事業ビジョン2020」が始動し、2019年のⅠ期工事竣工に伴い「甲南医療センター」に改称した。2022年にⅡ期工事も完工しグランドオープンを果たす。「神戸の医療、東灘の医療を担う要でありたい」との思いのもと、2018年11月にはアカデミアや行政と協働して、優れた医療人材を育て地域の健康に寄与するプラットフォームも立ち上げている。

所在地
兵庫県神戸市東灘区鴨子ヶ原1-5-16
お客さまホームページ
https://kohnan.or.jp/kohnan/

※掲載の情報は取材当時2023年6月のものです。

この事例で導入いただいた製品・サービス

  • ジェネライト
  • ガスヒーポン
  • ナチュラルチラー
  • エネルギーサービス

下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

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