相模屋食料株式会社 芳賀工場さま

豆腐事業のリーディングカンパニーとして
環境負荷低減を追求して太陽光発電サービスD-Solarを導入

相模屋食料株式会社 芳賀工場さま

相模屋食料株式会社さまは豆腐・油揚げ等の大豆加工食品を製造・販売する、豆腐業界最大手の食品メーカーです。業界のリーディングカンパニーとして、同業メーカーの再建に力を注ぐとともに、おいしさを軸とした商品づくりと、それを実現し安定的に供給するための設備投資も積極的に進めています。また、豆腐の可能性を広げる大胆な新商品開発など、先進的な取り組みが注目を集めています。一日に約30トンの大豆を使用して大豆製品を製造している芳賀工場では、太陽光発電サービス「D-Solar」を2022年12月に導入いただきました。今回は、D-Solarを導入いただいた背景や検討の経緯、導入後の成果などについて、相模屋食料株式会社 執行役員 生産技術部長 栗本 光啓さまにお話を伺いました。

D-Solar導入によるメリット

  • 屋上緑化を太陽光発電に切り替え、さらなる環境負荷低減を実現
  • 発電シミュレーションを踏まえた容量選定により、電気料金の削減メリットを最大化

導入前の課題

「食」に関わる企業としてCO2削減を推進
グループ初の太陽光発電設備を導入

D-Solarを導入いただいた背景について教えてください。

相模屋食料は食品に携わる企業として、これまでも「持続可能な開発目標(SDGs)」に取り組んできました。たとえば気象データの活用による需要予想から生産計画を立て、食品ロス・廃棄ロスを削減しています。また、一部商品のプラスチックトレー廃止や、リサイクル素材を使用した包装材の採用なども進めています。
近年は、産業廃棄物として処理されている「おから」の再利用にも注力しており、現段階ではおからを原料としたバイオマスプラスチック素材の植木用ポットを製品化しています。

相模屋食料株式会社 執行役員 生産技術部長 栗本 光啓さま
相模屋食料株式会社 執行役員 生産技術部長 栗本 光啓さま

太陽光発電設備の導入は、そうした環境対策の一環です。弊社ではかねてよりバイオマス発電機やコージェネレーションの活用でエネルギー消費量削減やCO2削減を推進しており、次の手を模索していた状態でした。環境に対する課題解決に向けて、積み重ねるような思いで、グループ初の太陽光発電設備の設置を検討したのです。

導入前の検討内容

屋上緑化から太陽光発電設備に転換
設計から工事まで短納期で竣工へ

最終的な仕様決定に至るまで、どのような検討を行われましたか?

本取り組みでは、省エネやCO2削減などの環境負荷低減効果を最重視しました。複数の大手エネルギー会社のサービスを比較検討するなかで候補に挙がったのが「D-Solar」でした。Daigasエナジーさんとは、当社のグループ会社である「京都タンパク」でさまざまな提案をいただいた実績があり、また伊丹市にある子会社「匠屋株式会社」にも電力供給をお願いしています。なによりも、低・脱炭素化に関する多くのサービス・ソリューションに力を入れている点で、実績のあるDaigasエナジーさんを選定しました。
設置場所として挙がったのは、もともと緑化していた当工場の屋上です。環境負荷低減を見込んで取り組んだ施策でしたが、太陽光発電設備に転換することで、数値としてCO2やエネルギー削減の効果を見える化でき、緑化以上の効果を期待できることから太陽光パネルを設置することにしたのです。
システム容量はDaigasエナジーさんと検討を重ね、発電のコストメリットを出すには300kW以上が必要だと提示いただきました。設置面積も考慮し、最終的には439kWを導入することになりました。

導入後の成果

工場のCO2排出量の2%を削減し省エネ法に伴う削減目標も達成

相模屋食料株式会社 執行役員 生産技術部長 栗本 光啓さま

導入後の成果について教えてください。

太陽光パネルを導入したのは2022年12月でした。設置して数ヶ月ですが、既に成果を実感できています。昨年末から現在(2023年4月末)に至るまで、提案時に提示されたシミュレーションデータ通りの発電量で稼働しています。電気料金が高騰していることもあって想定以上にコストメリットが出ていますし、CO2排出量も年間219トン削減できる見込みです。
省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)では、該当する法人は1年ごとにエネルギー消費量を1%削減することが求められます。またそのための中長期的な計画の作成も必要です。試算上ではD-Solarの導入によって工場の総CO2排出量の2%ほどを削減でき、省エネ法の削減目標も達成できそうです。

導入の決め手

スピーディーかつ柔軟な対応力に加え、補助金申請支援も導入の決め手

導入の決め手について教えてください。

決め手となったのはやはり対応力です。これはD-Solarをはじめとした多くのサービス・ソリューションを手掛けるDaigasエナジーさんの強みだと感じております。今回は日射量などをもとにした高精度な発電量シミュレーションによって電力料金削減などのコストメリットを最大化しつつ、スピーディーかつ柔軟に対応していただきました。
また設計から工事まで、導入に関することを一気通貫でお任せできる点も、Daigasエナジーさんを選んだ理由です。今回は補助金申請に関する手続きも支援していただきました。専門書類を扱う手続きは複雑かつ時間がかかりますが、そこを支援していただいたお陰で補助金が無事採択されました。
当社における太陽光発電設備の導入は利益重視ではないにせよ、やはりエネルギーコストも長期的に考える必要がありました。補助金活用でその点にもメリットが出ると判断したのも導入理由の一つです。

今後の展望

今後もCO2排出量削減に全社的に取り組み、太陽光発電設備は他工場への展開も検討

今後の展望や、Daigasエナジーに期待している環境やエネルギー対策を教えてください。

相模屋食料としてはこれからもCO2削減などの環境対策に取り組んで参ります。これは「食」の製造事業者の立場に求められる使命だとも考えています。そのためには小さいことからコツコツと取り組む必要があります。「会議が終わったら電気やエアコンを消す」などといった従業員への啓蒙啓発も省エネ活動です。一人ひとりの意識付けからD-Solarをはじめとした設備投資まで、できることを探して取り組みたいと考えています。
ここ数年で弊社の事業は大きく成長してきました。現在は原材料やエネルギーの高騰に苦しむ多くの豆腐メーカーをグループ傘下に加えて、再建を図っています。それは豆腐業界の未来を見据えてのことです。
それに伴って生産量が増加しており、工場の稼働によって消費電力が増えればその分CO2排出量も比例していくことになります。さらなる対策として、ゆくゆくは弊工場の隣にある第三工場にも太陽光発電設備を設置したいと考えています。また正式な決定には至っていませんが、増設も検討中です。その際にはまたDaigasエナジーさんにご協力いただけたらと思います。

今後の展望をお伺いするDaigasエナジー担当者

太陽光発電サービス「D-Solar」については以下をご覧ください。

担当者からひと言

京滋産業エネルギー営業部 浜崎 啓

今回のご提案に際し、一番重視したのはスピードです。見積書のご提出や補助金申請のお手伝いなど、社内関係部署と調整しスピーディーに対応させていただくよう心掛けました。
業界のリーディングカンパニーとして様々な環境対策に取り組まれていますので、グループ会社さまも含めてこれからも環境負荷低減に寄与するご提案をさせて頂けたらと考えております。

京滋産業エネルギー営業部 浜崎 啓

お客さまのご紹介

相模屋食料株式会社さま

相模屋食料株式会社さま

相模屋食料株式会社は豆腐や厚揚げ、油揚げを製造、販売する食品メーカー。1951年に創業を開始し、2021年には創立70周年を迎えた。近年はテレビ番組『カンブリア宮殿』でも紹介された「うにのようなビヨンドとうふ」「肉肉しいがんも」「ひとり鍋シリーズ」など次々と革新的な業界初の商品を生み出し、おとうふの新しい価値観の創造に取り組んでいる。群馬県前橋市にある芳賀工場では、大ヒット商品の「焼いておいしい絹厚揚げ」を中心に厚揚げ類を製造。原料からパック詰めまで一貫生産を行っている。

所在地
群馬県前橋市鳥取町155
お客さまホームページ
https://sagamiya-kk.co.jp/

※掲載の情報は取材当時(2023年4月)のものです。

この事例で導入いただいた製品・サービス

  • 太陽光発電サービス D-Solar

下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

PAGE TOP