牛乳石鹼共進社株式会社 安田工場さま

日本初の「甘水エコロジープラント」を導入

牛乳石鹼共進社株式会社 安田工場さま

UASB排水処理設備で甘水に含まれるグリセリンからバイオガス(メタンガス)を発生させ、構内の蒸気ボイラで利用します。

導入の経緯・課題

自然由来の原料から石鹸を製造されており、その製造工程からはグリセリン・食塩を主成分とする甘水が排出されます。
これまでも甘水からグリセリンを精製し再利用されていましたが、生産量が増加したために新たな甘水の処理方法をご検討されておりました。

導入システム

UASB排水処理設備

あらかじめ増殖させたメタン発酵菌のかたまりの中へ有機物を含む排水を通して嫌気処理をおこない、コンパクトな反応器で有機物からバイオガスを効率的に取り出す排水処理方法であるUASB排水処理設備を導入いただいております。
活性汚泥法などの好気処理と比較して、設置スペース・エネルギー量・汚泥発生量が低減できます。

導入設備

  • ・UASB排水処理設備
  • ・バイオガス(蒸気)ボイラー

導入サービス

お客さまが初期投資を行わずに設備を導入できるエネルギーサービススキーム

補助金制度

2011/2012年度 再生可能エネルギー熱利用加速化支援対策事業

導入後のメリット

希釈などの前処理を行った後にUASBによる嫌気処理を行うことで、甘水に含まれるグリセリンを90%以上分解してバイオガス(メタンガス)を発生させ、構内の蒸気ボイラで利用します。これにより設備導入前と比較して工場でのエネルギー利用量を15%、CO2排出量を16%削減することができます。

お客さまの声

安田工場では年間に約1億2000万個の石鹸を、当社独自の釜炊き製法で製造しています。
この製法で石鹸を作ると必ず甘水という廃液が発生し、この甘水にはグリセリンや塩などが含まれています。
これまで甘水処理は、グリセリンと塩を回収し再利用してきましたが、多量のエネルギーを消費していました。甘水エコロジープラントは石鹸製造工程から出る廃液(甘水)をUASBシステムを用いて、下水放流可能な水質にするとともに、バイオガス(メタンガス)を生成し、ボイラの熱料として有効活用するため、大幅な省エネルギー、省CO2、産業廃棄物の削減を実現した「環境にやさしい」システムです。

導入時期

2013年2月

お客さまのご紹介

牛乳石鹼共進社株式会社 安田工場さま

1909年(明治42年)の創業以来、伝統ブランド「牛乳石鹸」を中心にボディケア、フェイスケア、ヘアケアなど「美と清潔 そして健康づくりに役立つ」製品を開発し、提供されております。
「ずっと変わらぬ やさしさを。」という企業理念には、「社員一人一人の『やさしさ』が、製品の『やさしさ』につながると信じて、お客さまの肌に、こころに、そして環境にやさしい製品を提供し続けたい」という思いが込められています。

所在地
〒536-8686 大阪市城東区今福西2丁目4番7号
事業内容
化粧石鹸、化粧品、製造販売
お客さまホームページ
https://www.cow-soap.co.jp/

この事例で導入いただいた製品・サービス

  • 水処理ソリューション D-Aqua

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