温水ボイラ

温水ボイラの主な構造

ガス温水ボイラは、その構造によって、おもに、真空式・大気圧式・貯湯式・貫流式の4つの構造に分かれます。

真空式ガス温水ヒータの特長

燃焼室、伝熱面、熱媒水・熱交換器が同一容器内に収納され、容器内を大気圧より低く減圧し真空状態で密閉することで、熱媒水は約80℃で沸騰。その蒸気と給水管の水とを熱交換させ、その温水を取り出して利用します。一般的に大気圧式に比べ安価です。

特長

・多回路から異なった用途の温水を取り出すことができます。
・湯温が安定しています。
・蒸気と水による熱交換のため、熱交換用の補機動力やそのための電力が不要で、高温水の取り出しが容易にできます。
・熱媒水と利用する温水が分離されているため、利用温水の汚れが少なくてすみます。
・小型から大型まで豊富なバリエーションがあります。
・容器内が大気圧よりも低く設定されているため、ボイラの法規制を受けることなく、資格なしで誰でもカンタンに取り扱いができます。

真空式ガス温水ヒータの構造

真空式ガス温水ヒータの構造

大気圧式ガス温水ヒータの特長

燃焼室、伝熱面からなる本体と大気に開放された熱媒水、熱交換器からなり、温められた熱媒水と給水管の水とを熱交換させ、その温水を取り出して利用します。一般的に真空式に比べ耐久性があり、立ち上げ時の音が静かです。

特長

・多回路から異なった用途の温水を取り出すことができます。
・湯温が安定しています。
・シンプルな構造により、維持管理がカンタンです。
・熱媒水と利用する温水が分離されているため、利用温水の汚れが少なくてすみます。
・小型から中型を中心にバリエーションがあります。
・熱媒水を大気に開放することで、圧力がかからないため、ボイラの法規制を受けることなく、資格なしで誰でもカンタンに取り扱いができます。

大気圧式ガス温水ヒータの構造

大気圧式ガス温水ヒータ

貯湯式ガス温水ボイラの特長

鋼板製ドラム内に貯湯タンク、伝熱面、燃焼室があり、加熱された貯湯タンクの温水を取り出して利用します。

特長

・貯湯タンクを持っているため、湯温の安定性に優れ、一時に大量のお湯を使うことができます。
・シンプルな構造により、製造コストが安く、取り扱いもカンタンです。
・小型から中型を中心にバリエーションがあります。
・圧力容器の構造となるため、温水ボイラとしての法規制を受けます。ただし、そのなかで簡易ボイラに該当するもの(伝熱面積4m2以下、ゲージ圧0.1MPa以下)については、免許・資格は不要です。

貯湯式ガス温水ボイラの構造

貯湯式ガス温水ボイラの構造

温水ボイラの法的な分類

温水ボイラは、「ボイラおよび圧力容器安全規則第1条」により、下記のように分類されます。

温水ボイラの法的な分類図

貫流式ガス温水ボイラの特長

燃焼室のなかにいくつもの細長い水管があり、そのなかを通る水が加熱されるしくみで、その温水を取り出して利用します。

特長

・保有する水量が少ないため、立ち上がりがスピーディで、コンパクトな設計が可能です。
・水管構造により、高い水圧でも利用が可能で、高温度(100℃以上)の温水を取り出すことができます。
・貫流ボイラとしての法規制を受けます。ただし、そのなかで簡易ボイラに該当するもの(伝熱面積5m2以下、ゲージ圧1MPa以下)については、免許・資格は不要で、100mまでの水頭圧をかけることができます。

貫流式ガス温水ボイラの構造

貫流式ガス温水ボイラの構造

貫流ボイラの法的な分類

貫流ボイラは、「貫流ボイラの法的分類」により、下記のように分類されます。

貫流ボイラの法的な分類

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