環境性・安全性

優れた環境性

CO2排出量が少ない

天然ガスは、ガソリン・軽油などの燃料に対して単位発熱量あたりのCO2排出量が約25%少ない燃料です。天然ガス自動車は二酸化炭素の排出量をガソリン車やディーゼル車より低減でき、地球温暖化防止に貢献できます。

CO2排出量比較

CO2排出量比較

※1国産1500cc小型バンで比較。メーカーカタログ値を用いて算出。
※2高速走行を主体とした使用方法で大型トラック(車両総重量12t超)の平成27年度燃費基準適合ディーゼル自動車と比較した場合。

環境に優しい

天然ガス自動車は光化学スモッグや酸性雨の原因となるNOxの排出量が少なく、喘息の原因となる黒鉛をほとんど排出しません。またガソリン車に近い燃焼方式であるため、騒音が少なく静かな自動車です。

天然ガス自動車排出ガス性能<NOx、PM>

天然ガス自動車排出ガス性能

※ディーゼルの規制値は車両総重量3.5トン超の車両に適用される値
*《参考》2016年ポスト新長期規制値(ディーゼル):NOx0.4g/kWh、PM0.01g/kWh

低騒音、低振動

天然ガス自動車は、ガソリンエンジンと同様の燃焼方式をとっているので、騒音が小さく、振動も少ないのが特長です。また、排気ガスの臭いもほとんどしないので、食品などの搬送に向いています。

三つの思いやり

安全性

自動車の燃料供給系には、過流防止弁、容器安全弁、主止弁などの安全装置が取り付けられており、ガス容器、配管・継手、機器類はすべて厳しい規格に適合したものを使用しています。また、ガス容器、遮断弁等の重要部品は、衝突の際に直接損傷のおそれのない位置に設置することにより、通常の自動車に対して同等以上の安全性が確保されています。

ガス機器の安全性

天然ガス自動車の構造

天然ガス自動車は、燃料供給系統を除いて、基本的な構造はガソリン自動車と同じです。点検や検査、メンテナンスについても燃料容器と燃料系統が異なるだけで、その他は通常の車とほとんど変わりありません。燃料である天然ガスは、ガス容器に高圧(20MPa)で充てんされ、ガス容器から燃料配管を通って、減圧弁で減圧されエンジンに供給されます。

燃料供給システム例

燃料供給システム例
天然ガス自動車の構造

充てん口
ガスを充てんする所で、レセプタクルとも言われる。充てん口には逆止弁が内蔵されており、充てん終了後、ホースを取り外した場合でもガスの逆流を防止する機構を有しています。



燃料充てん弁
燃料を充てん時にガス容器と充てん口との流路を開けるために設けられています。車両によってはついていないものもあります。



逆止弁
燃料を充てんするために使用する配管、又はそれにつながる容器元弁部分に設けられ、ガス容器からのガスの逆流を防止するために設けられています。



燃料容器
20MPaでガスを貯蔵するため、高圧ガス保安法の適用を受けた容器であり、高い安全性が確保されています。



容器元弁
ガス容器に附属されている弁であり、通常は操作することはないが、この弁には過流防止弁や容器安全弁が内蔵されており、これらの安全装置は非常時に作動し、ガスを遮断したり、速やかにガスを放出することにより、ガス容器の安全性を高めています。



過流防止弁
一般的に容器元弁に内蔵された弁で、燃料配管が折損などで流量が異常となった場合に、ガス容器から多量のガスが出ることを自動的に防止しています。



容器安全弁
ガス容器元弁に組み込まれた弁で、火災等によってガス容器の温度が上昇した場合に、可溶栓(一定温度以上になると溶ける合金でできた栓)が溶けてガス容器からガスを安全に放出することで容器の破裂を防いでいます。



主止弁、燃料遮断弁
エンジンを始動させるときに開ける弁であり、一般的に電磁弁が使われ、運転席からキーをONにすれば開き、エンジンが停止した場合に閉止し、下流の配管へのガスの供給を遮断しています。



減圧弁
20MPaのガスを所定の圧力まで減圧制御する弁です。



インジェクタ
エンジンに所定量のガスを噴射するための電磁弁です。

天然ガス自動車に関するご質問・導入のご相談は、下記よりお気軽にお問い合わせください。

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